私立探偵・金田一耕助(古谷一行)の恩人である久保銀蔵(下条正巳)の姪・克子(山本みどり)が結婚することになった。結婚相手は岡山県のとある本陣の長男・一柳賢蔵(西岡徳馬)だ。結婚披露宴のため金田一と銀蔵は本陣までやって来たが,そこで本陣の実質上の当主は,先代の未亡人・糸子(高峰三枝子)であることを知る。披露宴も無事に済み,新郎新婦は離れ座敷に引き取った。夜も更けた四時十五分,思いがけない琴の音が一柳家に響き渡る。金田一たちは,音源が離れだと知り,一面の新雪を踏んで駆けつけた。離れには内側から戸締りがしてあったが,壊して中に入った一同は,初夜の床を血に染めている新郎新婦の死体を発見する。雪の上の足跡は,駆けつけた一同のものだけ。犯人はどこから来て,どこへ消えたのだろうか…?1983年2月19日